「持ち帰って検討します」をやめる!
仕事が遅くなる原因のひとつに、その場で決断しないことがあります。
じっくり時間をかければ良いものができるかというと、実はそうではありません。じっくり時間をかけて良いのは職人が作る伝統工芸品だけです。
伝統工芸品と違って私たちの仕事は日々状況が変化しています。じっくり時間をかけている間に「過去のもの」になるのでスピードが重要なのです。
仕事のスピードは処理速度と決断力で決まります。処理速度は大切ですが、次々と決断していくことはもっと大切なことです!
早めに失敗して早めに修正する!
決断には間違いが付きものです。しかし間違いが全く起きないようにじっくり仕事をするより、次々と決断して間違った部分を修正する、これが正しい仕事の進め方です。
これは相手がある場合はもちろんのこと、自分ひとりでする仕事でもそうです。
どんどん失敗して修正し、また失敗して修正する…、こうして高速でPDCAサイクルを回すことで仕事はより良いものに仕上がっていくのです。
また、じっくりやってから失敗が発覚すると修正が大変です。速く決断するということは、小さな決断や失敗を繰り返すことなので、何かあっても簡単に修正できるのです。
「持ち帰って検討します」をやめる!
社外・社内を問わず、打ち合わせではその場で結論を出すようにします。
そのためには打ち合わせ前に想定問答をしておき、持ち帰りが発生しないようにします。それでも迷った場合はなるべくその場で判断するようにします。
次回に持ち越すと…
それでも多くの人は結論を出したがりません。結論を出すと大なり小なり責任が付いて回るからです。
しかしそれは次の打ち合わせまで結論を先延ばししたに過ぎません。どんなことでもいつかは結論を出して責任を持たなければならないのです。
また、次回に持ち越すことで仕事はどんどん「重く」なります。その場で結論を出せば軽く終ったことでも、次回に持ち越したからにはじっくり検討しなければならないからです。
鉄は熱いうちに打て!
その場で結論を出さずに持ち帰ると、またイチから考えなければなりません。「あー、あの件はどうだったっけ」などと記憶を呼び起こして再び考え直す作業が発生するのです。これでは非効率ですしモチベーションも下がります。
打ち合わせや会議に必要なこと、それは「鉄は熱いうちに打て」です。
打ち合わせや会議の最中の鉄は真っ赤に燃えて熱い状態ですが、持ち帰ると冷めてしまいます。これに再び熱を入れる作業は思った以上にしんどいものです。なのでモチベーションが上がりません。
その場で結論を出せば軽い話でも、後日だと重くなるのはこのためです。
仕事は「走りながら」考える!
多くの場合、持ち帰っても大したアイディアは生まれません。また、持ち帰ってその仕事だけなら良いですが、帰ってきたあなたのデスクには別の仕事が溜まっているのです。
なので仕事はその場その場で処理するようにしましょう。
まずはなるべく持ち帰らない努力が必要です。
練れば練るほど良いアイディアが生まれるという考えも捨てる必要があります。
仕事は即、その場で終わらせる…、これは精神衛生的にも周囲の人にとってもメリットだらけです。仕事は「走りながら」の方がうまく行くのです!
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