信用残高を意識する!

あなたは顧客からどれくらい信用されているでしょうか?
普段の行いがよければ顧客はあなたを信用して仕事をくれたり、ときにはミスを大目に見てくれることもあります。

逆に顧客に信用されていないと仕事をもらえないのはもちろん、少しのミスや行き違いで厳しく叱責されます。

そのため普段から信用を積み重ねておくことは非常に大切です。

たとえある仕事を取れなかったとしても真摯な仕事振りで信用を得た人と、強引な手法でその仕事を取ったことで信用を失う人もいます。

顧客からの信用状況を銀行の残高のように考え、今自分にはどの程度の信用残高があるのかと意識することで、あなたの仕事はうまく行くのです。

 

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信用残高を増やすには?

顧客は常にあなたのことを見ています。顧客が見ているのはあなたが出す見積書の数字だけではなく、対応の速さや誠実さ、人柄まで見ているのです。

よく喋る営業マンがいます。立て板に水で面白い話を挟みながら流暢(りゅうちょう)に話すことが顧客の信用を勝ち取ると彼は考えていますが、私に言わせればそんなことは二の次に過ぎません。

私が困ったときに親身になってくれるか、誠実か、時間を守れるか、レスポンスが速いか、仕事は確実か、依頼したことをちゃんとやってくれるか、できないことはできないとハッキリ言ってくれるか…、私が見ているのはそれらのことです。

立て板に水のトークがほしくて営業マンと付き合っているわけではありません。もちろん話がうまい営業マンは魅力的ですが、単に調子がいいだけで、肝心の仕事は全くダメというケースもあるのです。

もちろん有益な情報を提供してくれる営業マンは大切な存在です。しかし今の時代、ネットで調べればすぐに分かることがたくさんあるので、私の場合は情報より主に誠実かどうかを見てしまいます。

なので信用残高を増やすには誠実さを大切にすることをお勧めします。

断り方ひとつで信用残高は増減する!

営業パーソンならたくさんの顧客を抱えて仕事をしています。そうすると手厚くフォローする顧客と手薄になる顧客が出てくるのはある程度しかたがないことです。

しかし接触頻度だけであなたの信用残高が増減するわけではありません。

例えば顧客からあることを依頼されて「できません」と返事をした。しかしそれでその顧客とは終るわけではありません。そのときにどんな断り方をしたかを顧客は見ているのです。

「色々調べましたが、○○の理由で今回はお受けできません」ならその顧客とは切れないでしょう。
しかしできないからといってずっと放置して顧客から何度も「あの件はどうなりましたか」と電話が来てようやく「できません」と断ったなら、次に依頼が来ることはありません。

このようにあなたの態度ひとつで顧客の信用残高が増える場合もあれば減る場合もあるのです。

「顧客銀行」によって、あなたの信用残高は違う!

また、ある顧客には丁寧な対応をし、別の顧客にはぞんざいな対応をしてしまう場合もあります。これはそのときの忙しさや顧客との相性があるので、不完全な人間である以上、どうしても対応の差が出てしまいます。

よって、顧客によってあなたの信用残高はマチマチなのです。
街なかにはたくさんの銀行があるように、あなたが抱える顧客もそれぞれ「顧客銀行A」、「顧客銀行B」とあり、それぞれあなたの信用残高はマチマチなのです。

顧客銀行Aは非常にあなたを高く買っているのでかなりの信用残高がありますが、顧客銀行Bはあなたにぞんざいな対応をされたことで信用残高はかなり低くなっています。

こうなってしまったのも成り行きも含めてしかたがないことです。繰り返しますが人間である以上、全てにおいて完璧な対応などできないからです。

しかし信用残高は増減するので挽回のチャンスはあるのです。
次に依頼された仕事をしっかりこなすことで、わずかだとしてもあなたの信用残高を増やすこともできるのです。

無理なお願いでも聞いてくれる人が「本当の人脈」

私はあまり人脈という言葉が好きではありませんが、ビジネスの世界では人脈人脈とうるさく言われます。

しかし本当の人脈とは知り合いレベルではなく、まして名刺交換しただけのレベルではありません。

あなたが困りに困ったときに助けてくれる人、それが本当の人脈です。
そう考えると、親友と同じでそうたくさんいるものではありません。

そして親友も打算で作れるものではなく、多くの時間と経験を共にしたことでできるように、本当の人脈も「気がついたらそうなっていた」というふうにできるものです。

もちろん「絶対にこの人にアプローチしたい!」という人に対しては信用残高を積み上げることが第一条件でしょう。しかし一朝一夕に本当の人脈にまで昇華できないことだけは覚えておくべきでしょう。

「本当の人脈」は簡単に作れるものではありませんが、普段から信用残高を意識しておけば、「この人になら、ちょっとしたお願いごとができる」という人が増えてくるはずです。

そのためには、あちこちの顧客銀行に信用残高を増やすことを常に意識しながら誠実に仕事にあたってほしいと思います。

信用残高を積み上げたあなたはきっとスムーズに仕事ができるようになるでしょう!

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