仕事の動機が不純なほど、効率化はうまくいく!

ここにナマケモノのA氏がいます。A氏のなまけものの度合いは酷いもので「息をするのも面倒だ」と思うくらいです。

とにかく1ミリでもラクをしたい、1秒でも早く帰りたい、面倒なことは嫌い…、およそ社会人として失格に見えるA氏ですが、逆にそのことがA氏の仕事のクオリティをとんでもないレベルにまで上げているのです。

 

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ラクするために徹底して効率化する!

A氏は何よりも残業が嫌いです。人間なら誰しも残業嫌いだと思うなら、それは観察不足というものです。

世の中には用もないのに残業をする人や、家庭不和で家に帰りたくない人、そもそも残業を前提にして仕事の時間配分をしている人など、理由はさまざまですが遅くまで残業する人がたくさんいます。

しかしそんな人たちをよそに、A氏はいつも定時上がりです。A氏は会社に居たくない気持ちが強いのです。

そのことが強力なモチベーションになって「やらなくていいことは徹底的にやらない」、「1秒でも早く仕事を終えるために徹底的に仕組み化してラクをする」という技を編み出しました。

結果的にA氏は誰よりも効率的に仕事ができるようになったのです!

ルーティン作業のしんどさ

A氏はルーティン作業も嫌いです。ルーティン作業をすると頭が痛くなるほどです。なのでルーティン作業を極力減らすように意識しています。このように、A氏は苦痛に感じることをしない方向に持っていく努力を怠りません。

これが同僚のB氏なら、同じルーティン作業を苦痛に感じている様子はありません。それどころか鼻歌まじりで仕事をしているのです。これではルーティン作業にひそむムダが改善されることはありません。

結果として、効率化に命を削るA氏と鼻歌まじりのB氏との間に差が開くのです。

出張で忘れ物をすると…

A氏はほとんど忘れ物をしません。忘れ物をしても「また取りに帰ればいい」と考える楽天的なB氏とは大違いです。

A氏は忘れ物を取りに帰るのが心底、面倒なので、絶対に忘れ物をしないように確認を怠りません。

忘れ物をしても会社を出てすぐ気づけば大したことはありません。オフィスに戻ると「おかえり、早かったね~笑」と冗談を言われるだけで済みます。

しかし出張の場合、どうでしょうか?
新幹線に乗った後に忘れ物に気がつけば完全にアウトです。

このように、何かひとつ忘れ物をするとそのリカバリ(=原状復帰)に多くの労力が必要になります。

忘れ物やミスをしないことは、結果として大きく時短と効率化につながるのです!

倉庫のカギを忘れると…

A氏が客先に納品に行くと、お客様から「このカギを渡すから、そこの倉庫に入れといて」ということがあります。それはA氏が信用されている証拠なので、それ自体は良いことです。

しかしそのカギをうっかり持ち帰ると大変です。

A氏はそんなうっかりを防ぐために、絶対にカギをポケットに入れません。A氏はカギを渡された場合に備えて、首から掛けるストラップをカバンに入れていて、カギはポケットに入れずにストラップに付けるようにしています。

こうすると普段ストラップを付けないA氏は首周りに違和感を感じるので、カギを返し忘れてもすぐに気づけるのです。

自分のうっかりミスにまで予防線を張るA氏…、その動機は面倒を回避したいだけですが、周囲から見ればしっかりした人に映ることでしょう。

休日前は特に注意を!

仕事をする上で、休日前はいくつか注意すべきことがあります。

まず、休みの前日である金曜日は駆け込みの仕事が来る可能性が高いことです。A氏の場合、金曜午後は予定を入れずに空けた状態にしてあります。
こうすることで駆け込みの仕事に対応できるのです。

一方、同僚のB氏はそんな対策をしていないため、金曜夕方に入ってきた仕事は深夜にさばくしかありません。

A氏は金曜もいつも通り定時退社し、B氏は深夜まで残業…、この違いは単に仕事のスピードだけではなく、スケジュール調整にも秘密があったのです!

また、仕事にミスがあって土日に発覚すると休日出勤になりますが、自分ひとりで解決できないミスだと手の打ちようがありません。工場の生産ラインが完全に止まっていれば何もできないからです。

なので金曜の仕事は普段より念入りに確認する必要があります。

動機は不純でいい!

ここまで見てきたA氏の行動は全てが自己利益の追求です。また、そこには「勤労の美徳」などの美しさは全くありません。

しかしそれでいいのです。A氏の行動には全く問題がないどころか、A氏の仕事振りは効率化の極みだからです。

残業をすれば残業代が発生します。また、サービス残業ならコンプライアンス的に良くありません。

A氏は徹底して自分の行動を最適化しました。これは部分最適化と言えます。しかし全体最適化はA氏が考えることではなく経営者が考えることなのです。

むしろB氏のように何の疑問もなく効率化しないで仕事をしている方が問題です。

仕事の動機は不純でもいい。むしろ不純なほど、それが強いモチベーションとなって、いつの間にか効率化を達成することになるのです!

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