顧客に信頼される第一歩、それはスピードだ!
今の世の中、なぜスピードが大切なのでしょうか?
それはネットの普及で世の中全体のスピードが速くなったこともありますが、スピードが遅いことで顧客の不信感につながる場合があるからです。
スピードは信頼のひとつになりえる!
初めてあなたに仕事を依頼する顧客の多くは、まだあなたを信用していません。
初めての場合は信用するしないに関わらず、あなたに関する情報が少なすぎて信用して良いかの判断がつかないのです。
人間はもともとネガティブに考える性質があります。これはリスク回避のためなので当然のことです。顧客はあなたに対して少し警戒しているのです。
「この人はどんな人だろうか」「依頼した仕事をキチンとやってくれるだろうか」「そもそも自分はナメられないだろうか」
…顧客はこんなにも不安定な心理状態なので、それをひとつずつ取り除いてあげる必要があるのです。
放置される顧客の心理
依頼したことの返事がないと顧客は不安になってきます。押しが強い人なら「あれどうなってんの!?」と激しい口調で電話してきますが、多くの人はなかなかそう言い出せません。
「依頼したのは小さな仕事だし」「ウチは会社規模も小さいし」「向こうも忙しいだろうし」などと無意識に考えてしまい、催促しづらい気持ちになっているのです。
そもそも最初に明確な提出期限を決めなかったことも催促しづらい原因のひとつです。
あなたは依頼された仕事を進めているかもしれませんが、顧客にはそのことが見えません。
顧客はただひたすら待たされている状態なのです。これでは待たされているというより放置されていると言ったほうが正確です。
すると顧客はますます情けない気持ちになったり怒りがこみ上げてきたりするのです。
世の中はいい加減な人だらけ!
実際、顧客が依頼した仕事は放置されていることも多く、最悪のケースではそのまま忘れられてしまいます。
あるとき私は「依頼した仕事はどれくらい放置されたり忘れられたりしてしまうのか?」を確認しようと思い立ちました。
私はさまざまな業種や職種、立場の人と仕事をしますが、キチンと返事をくれる人もいれば、催促しないと動かない人や約束の期限を平気で破る人など実に色々な人がいることが分かったのです。
会社の規模や仕事の大きさで相手の対応が変わるのは、ある程度は仕方ないことですが、私が観察した限りでは「人間だから個人差があって、その個人差が対応の差につながっている」という単純な結論を得たのでした。
大きな仕事を依頼しても対応が良くない人もいれば、小さな仕事でも本当に誠実にやってくれる人もいます。
こちら側に何の落ち度がなくても最低な対応をされる場合もあります。みんなスーツを着ていっぱしの社会人に見えますが、実は「世の中、結構いい加減な人が多い」ということが分かったのです。
スピード→信頼で「10人に3人」の人財になる!
私が接したなかで「仕事のスピードは速いけどいい加減」という人はほぼゼロでした。
おそらくそういう人は全力で仕事に当たるので、仕事が遅かったりいい加減であることがないのだと思います。
こういう人と仕事をするのは楽しいし、何より安心できます。だから困った時に相談したいと思うのです。
こうしてますますその人は信頼され、仕事が集まってくるのです。
しかし世の中に多くいる、仕事が遅い人や放置して回答さえない人と仕事をするのは憂鬱ですが、他に依頼先がなくて仕方なくという感じで付き合わざるをえないのです。
こんな人と仕事をするとこちらの負担が多くなります。
仕事を依頼するときは回答期限を設けることを忘れてはいけません。また、こちら側で期限を覚えておき、期限が過ぎたら「あれ、どうなりました?」と催促する仕事も発生するのです。
しかも催促したことで相手に嫌な顔をされたりしますから、ますますタチが悪いのです。
逆に私が信頼するO氏は恐ろしく仕事が速い人なので回答期限を設けません。O氏に対して回答期限を設けなくても恐縮するくらいの速さで回答がくるからです(ちなみにその回答内容は詳細かつ正確です!)。
私は世の中で仕事が速い人は10人に3人程度だと見ています。その3人になれれば、顧客が抱える漠然とした不安を取り除くことができ、信頼されるのです。
何しろ信頼に足るのは10人に3人です。仕事を高速でこなせるようになったあなたの信頼はグッと向上することでしょう!
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