「仕事だから」という魔法の言葉

世の中には魔法の言葉があります。「これ、急ぎだから」、「仕事だから」がそうですが、こう言われると、ほとんどの人は逆らえません。

また、魔法の言葉のうしろには「(我慢するのは)しかたがない」が隠れています。

それらをつなてみると、「仕事だから(我慢するのは)しかたがない」となりますが、あなたはこの嘘を見抜いた上で、「魔法の言葉」に適切に対処する必要があります。

 

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たくさんある「魔法の言葉」

魔法の言葉は「仕事だからあなたが我慢するのはしかたがない」、「お客様だからこちらが損するのはしかたがない」、「急ぎだからプライベートを犠牲にするのはしかたがない」など、バリエーションがいくつもありますが、あなたはそれらが本当に正しいかどうか検証したことがあるでしょうか?

あなただけではなく、多くの人が検証していないのが実情だと思います。

かつての私もそのひとりでしたが、これらをひとつひとつ検証した結果、必ずしもそうではないことが分かったのです。

どこまでなら許されるか? で試してみる

例えば「仕事だから有給が消化できなくてもしかたがない」というものがあります。有給取得は法律的に何の問題もありませんが、職場の雰囲気や仕事量で取得できない人が多くいるのが現状です。よって一旦、法律論は置いて職場の現実・現状を考えてみます。

まず、職場の雰囲気に対してですが、これは誰かが突破口となって有給を申請してみる以外にありません。

超ブラックな職場やパワハラ上司がいれば通らないこともありますが、それでも勇気を出して申請してみれば、あっけなく通ることもあるのです。

「みんなが申請しないからあなたも申請しない」、「あなたが申請しないからみんなも申請しない」という、相互観察による悪循環になっているだけの可能性があるのです。

だからまずはあなたが勇気を持って申請してみるのです。

1日の有給が通ったら、次は2日連続の有給を申請してみる…。こうして少しずつ「どこまでなら許されるか」と試してみるのです。

仕事は必ず圧縮できる!

仕事はあなたの工夫次第でいくらでも圧縮できます。

大手自動車メーカーのように「工夫とカイゼンをし尽して今がある」という職場なら圧縮も難しいですが、そんな職場なら有給は全て取得するのが当たり前になっているはずです。

しかしあなたの職場のように、有給が取れなくて困っているのであれば、間違いなく仕事を圧縮できます。

それらの方法はこのサイトにたくさん掲載しているので省略しますが、「仕事は工夫次第で圧縮できる」というところから思考をスタートさせてほしいのです。

少しずつ改善する

以上は有給に関して考えてみましたが、これは仕事の全ての場面に当てはめることができる考え方です。上司に対しても、客先に対しても、「もっと合理化できないか?」とか「少し要望を主張してみよう」という考え方で対処してみるのです。

その場合、急激なことは行わず、あくまで少しずつこちらの要望・要求を申し出るようにします。

例えば客先なら値上交渉や条件改善交渉がそうです。相手の担当者も人間です。人間は急激な変化を嫌うので、あくまで少しずつこちらの条件を提示してみるのです。

まず、こちら側の意識を変えてみる!

冒頭で紹介した「魔法の言葉」は相手から発せられるものですが、あなたの中にも「だってしかたがないじゃない」、「今までそうだったから」、「それが世間の常識だから」といった言葉があることを意識することが必要です。

物ごとを改善するには、こちら側の気持ちから変えていくことが大切です。

変化を恐れない!

変化には勇気と痛みが伴います。しかし改善されると「昔は何をあんなに我慢していたのだろう」とか「あんな非効率なやり方で仕事をしていた時代もあったんだな」というふうに意識が変わります。

人間は良くない状態に置かれても、それに慣れてしまえばその状態を変えようとしません。
たとえ今が悪い状態だと分かっていて、それが良くなるとしても変化自体を嫌うのです。

しかし少しずつ正のスパイラルが発生するように努力すれば、きっと現状を打開することができるでしょう!

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