部下や作業員を動かす超効果的な言葉とは!?

あなたが少しでも人を動かす立場にあるなら、次のことを頭に入れた上で人に指示すると、あなたのために人は動いてくれるでしょう。

さて、それではどんなことを考えながら人に指示を出せばよいのでしょうか。

 

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人間は誰もがもっとも自分が大切!

世の中には「世のため人のため」、「会社のために」、「部の売上のために」、「お客様のために」という言葉が溢れています。

それらが全て嘘だとは言いませんが、結局のところ人間は自分自身がもっとも大切でかわいいのです。これは洋の東西を問わず、昔も今も変わりません。

しかしそのことを忘れている人があまりにも多すぎます。

私もそのひとりになることがありますが、折に触れて「人間は誰もがもっとも自分が大切でかわいい!」という人間の大原則を思い出す必要があります。

業務連絡にも情を添える

人を動かすには常にそのことを意識しておきます。

例えばオフィス家具搬入の現場担当者・A氏がいます。今日は新築のオフィスにデスク、チェアー、パーテーション、OA機器などを大量に運び込んで設置する仕事です。

A氏は20名以上の作業員を前に朝礼を行います。これだけの大人数です、初めて顔を合わせる作業員が10名以上います。

そんな彼らの対して、現場作業員の心理を熟知したA氏はこう言います。
「まずは自分の身の安全が第一です。絶対に自分がケガしないように気をつけて下さい」と。

もちろん人をケガさせてもいけませんが、まずは自分の身の安全が第一だと強調して話すのです。すると作業員は「ちゃんと俺たちのことを考えてくれる現場監督だな」と思のです。

しかしB氏の朝礼では「現場にはお客様が出入りしているので、その人たちに絶対にケガをさせないように」とはじめます。その口調はやや高圧的で冷徹さも含んでいます。

もちろんお客様の安全が大切なのは分かります。それはA氏も充分承知の上で、あえて作業員自身の安全を最優先にと言ったのです。そこにA氏の人心掌握のうまさがあります。

そしてそのあとに「現場に出入りするお客様もいるので…」と付け加えれば良いのです。
たったそれだけのことですが、そんな言葉に作業員はA氏のために動くようになるのです。

「俺が責任を取る」と言えれば最高!

繰り返しますが、人間は自分がもっとも大切でかわいい生きものです。なので少しでも責任が発生することをしようとしません。いくらB氏が「積極的に仕事を見つけて…」などと言っても積極的に動く作業員はほとんどいません。

いっぽう人間の心理を熟知しているA氏は「現場で私の指示通りに動いて誰かに怒られたら、『Aに指示された通りにやりました』と言っていい。私のせいにしてくれ」と作業員に伝えています。

こうすれば作業員は「誰かに怒られるまで」自由に仕事ができます。しかしA氏のその言葉がないと「こうすると効率がいいけど、勝手なことをしたら怒られるし…」と萎縮してしまい、効率的に動けません。

私が見る限り、人は責任を取りたくない、怒られたくないという生きものです。それは実に下らないレベルの話で「意識が低い」ことですが、しかしそれが私たち人間の本音です。

意識が高いように見える人は、意識が高い仕事振りによってさまざまなリターンがあるからです。仕事を頑張ったり誰かの役に立つように自分を犠牲にする裏にはリターンがあることをシビアに理解する必要があります。

しかし現場作業員は頑張っても大きなリターンが発生しないので、積極的に動けと言っても動きません。しかしこれは普通の人間なら当然のことなのです。

だからこそ、せめて少しでも気持ちよく仕事をしてもらうために、A氏はさまざまな言葉で作業員の緊張を解いているのです。

「俺は現場で怒られる係だから(笑)」

人間は小さな物ごとでも責任が発生しそうな場合、大きく回避する傾向があります。
高級車の横を通るときは、誰もが必要以上に大きく避けて通ります。

それが高級車ならまだ分かりますが、小さな物ごとでも自分の責任問題になることは回避するのが人間です。

そもそも現場担当者がいるということは、何か問題が起こったら責任を取るのは現場担当者です。しかしそれでも作業員の本音は「少しでも怒られたくない」、「損したくない」「責任を背負いたくない」なのです。

そんな心理状態の作業員を責めるのではなく、緊張を解いて適切に仕事をしてもらう…、これが現場担当者の腕の見せどころなのです。

A氏はこうも言います「俺は現場で怒られる係だから(笑)」と。
こんなことを作業員に冗談まじりで言うので彼らの緊張は解け、結果として進んで仕事をしてもらえるようになるのです。

怒られたら謝ればいいのです。現場で本当に必要なこと、それは危険なことや莫大な弁済が発生する事故などにだけ、気を配っておくことです。

人間の性質を見極め、適切な情を添えればあなたの仕事はきっとうまくいくでしょう!

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