テレビ、ネット、現実の乖離

今の世の中は「テレビの世界」と「ネットの世界」と「現実の世界」の3つに分かれていると私は見ています。

例えば長時間労働の問題を考える場合、この3つの世界を軸にして考えると本質が見えてきます。

テレビでは政府を始め、ニュースキャスターやワイドショーのコメンテーターが「長時間労働はやめましょう」と言っていますが、そこに異論はないようです。

ネットでは「長時間労働したくない」という声の他に「長時間労働は馬鹿がすることだ」という過激な意見まであります。

しかし現実では長時間労働が当たり前になっている実態があります。

 

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長時間労働をしていた人でも…

現実の世界では日付が変わるころにファックスやメール送信する人がいます。おそらく日付が変わった深夜まで仕事をしている人がいるはずです。

テレビやネットの声はどこ吹く風で、長時間労働を是正する気がない会社が多く見受けられます。

私も10年以上前は長時間労働が当たり前で、そのことに何の疑問も感じませんでした。

しかしある時、長時間労働の非効率さとプライベートを犠牲にすることに疑問を感じてから、さまざまな仕事の仕組みやフロー(=流れ)を見直したことで長時間労働をやめることができました。

今ではほぼ残業ゼロで効率を最優先しながら結果も出せています。しかし日本社会全体で見れば、まだまだ長時間労働に苦しんでいる人が大勢います。

「長時間働かないと結果は出ない」はウソ

長時間労働を正当化しているのは経営者だけではなく従業員も同じです。両者ともに心のどこかで「長時間労働をしないと結果が出ない」と思っているフシがあるのです。

かつての私もそうでした。しかし徹底的に業務を効率化したり、出社した時点で「今日は必ず定時に帰る」と心に決めて仕事をすることで、以前とは比べものにならないくらい集中することができ、長時間労働から開放されたのです。

まずは「効率化や時間短縮は夢物語ではなく実現できる」という事実を認識することです。

そしてそれは「あの人」だけができるのではなく、自分にもできると考えることです。そうすれば「あの人」のノウハウを学ぼうという気になり、あとはそのノウハウを取り入れて改善すれば良いのです。

3つの世界の融合を願って…!

「テレビ」、「ネット」、「現実」はそれぞれ、「建前」、「本音」、「現状」と言い換えることができます。今はその全てが乖離していますが、私はこのような動きがテレビ・ネットから出てきたことを嬉しく思っています。

たとえテレビの言説が建前的なものだったとしても、かつてはその建前すらなかったのです。それに比べればずいぶん進歩したと言えるからです。

また、ネットの本音は多くの人の心に響きます。実際、ネットに触発されて働き方やライフスタイルを見直した人が大勢いるからです。

こうして「テレビの建前」「とネットの本音」が「現実」に食い込んでいき、やがて長時間労働がなくなる日が来ることを願いたいと思います。

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