仕事は終わるまで「追いかけてくる」という性質を理解する!

仕事ができない人は逃げグセがあります。そんな人は依頼された面倒な仕事を放置すれば時間が解決してくれると思い込んでいるフシがあります。

しかし仕事は終らせるまでは決し終わりません。…おかしな文章ですが、逃げグセがある人はこのことが理解できていないのです。

 

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逃げてもムダなのに…

逃げグセのあるA氏が放置している仕事があります。その仕事の依頼主は「あの話はどうなった?」と電話してきます。

しかしA氏はその催促に対して「進行中です、もう少しお待ち下さい」と、のらりくらりかわします。

これは最悪な対応ですが、A氏の頭の中は仕事から逃げることしか考えていないので、問題を先送りする返事をするのです。

しかし「もう少し」の時間が経って、再び依頼主相から電話がきます。今度は怒っています。「あの話、いつになったら回答してくれるんだ!」と。

仕事から逃げ切れない理由

こうなると上司にも叱られます。A氏の電話でのやり取りを横で聞いてた上司が介入してくるのです。こうして対応せざるを得ない状況になってはじめてA氏は重い腰を上げるのです。皮肉にも追い込まれたことでようやく仕事に着手し、やがて仕事は「終わる」のです。

あるいは呆れた果てた上司がA氏から仕事を取り上げるかも知れません。そして上司が代わりに仕事をすることで仕事が「終わる」のです。

いずれにせよ、仕事は終わるまで、どこまでもあなたを追いかけてくるのです。

これは依頼主の立場になれば当然です。依頼主は必要があるから仕事を依頼するのです。その必要が満たされるまでは何度でも「あの話はどうなった?」と聞いてくるに決まっています。

電話恐怖症だった私

かくいう私も仕事から逃げていた時期がありました。具体的には携帯電話から逃げる電話恐怖症でした。電話は突然叱られたり感情的になられたり誤解を生んだりと恐い面がたくさんあり、それで電話恐怖症になったのです。

しかし相手は私を苦しめたいわけではなく、私に依頼したいことがあるから電話してくるのです。

私が電話に出ないとまたかけてきます。もちろん「つかまらないなら他を当たるか」ということもありますが、多くは私がつかまるまで追いかけてきます。

実際、私はよく追いかけられました。何度も着信があるのに他の仕事にかまけて放置し、いよいよまずい状況になってから電話に出るのですが、すると怒りと困惑が混ざった声で「何度も電話したよー」と言われるのです。

100%私が悪いのですが、これはストレスでした。相手はもっとストレスだったと思います。

しばらくして「これではお互いに良いことがない」ことに気づいた私は、それからというもの、電話はほぼワンコールで出るようにしています。たったそれだけのことですが、これで私の精神状態も相手の心証もすこぶる良くなったのです。

「できない」「わからない」「時間がかかる」を言っていい!

ここまでで「仕事から逃げない」、「仕事は終わらせることが大切」と言ってきましたが、これは必ずしも「相手の期待通りに終わらせろ!」という意味ではありません。

もちろんそうできれば最高ですが、相手が期待する通りでなくても終わらせること自体に意味があるのです。

ここで言う「終わらせる」は、「できません」や「分かりません」も含みます。できないことはできないし、分からないことは分からないのです。

相手はがっかりしますが、それでも相手は「次」や「他」に行けます。

仕事における「最悪の対応」とは!?

最悪なのは「できない」「分からない」のに、それを言わないことです。すると相手は何らかの回答が得られるまであなたを待つことになります。

しかし当のあなたは「できない」あるいは「分からない」ので返事のしようがありません。こうなるとあなたは返事を先送りにして逃げるしかなくなるのです。

仕事において「できない」「分からない」をはっきり言うのはとても大切なことです。
英語を話せる振りをした場合、目の前にいる外国人は早口の英語で話してきます。

しかし前もって「私はほとんど英語が話せない」と伝えていたらどうでしょうか?
その外国人は面倒だと思いながらもゆっくり話してくれるか、あなたと話すのを諦めて他の人を当たるのではないでしょうか?

相手が他の人に行ってしまうのは、仕事でいえば商談失敗です。

しかし相手の印象はそう悪くありません。「英語ができないなら他に行くね」くらいのものです。しかし下手に英語ができる振りをした場合、かえって相手を不快にする結果を招いてしまう、これが最悪のパターンなのです。

こうなると次のチャンスはありません。最低な人間として相手の記憶に残るからです。

本当の誠意とは何かを考えてみる

だから仕事でも必ず「できない」「分からない」「対応に時間がかかる」ことを伝えるべきです。前もってそれを伝えないのは相手に対して不誠実というものです。

できないことをきちんと伝えた上で、「それでも精いっぱいやります」とひと言添えること、これであなたの信頼度はグッと増します。

仕事から逃げない、逃げようと思っても逃げ切れない、できないことははっきり言う、…こう考えれば前向きな気持になり、きっとあなたは良い仕事ができるようになるでしょう!

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