人間は何度でも同じ間違いを繰り返す!
よく「何度も同じ間違いを繰り返すな」と言います。
確かにその通りですが、私に言わせれば「人間は何度でも同じ間違いを繰り返す」し、「懲りない」のが人間です。
1回失敗して2回目で失敗しなければ、その人はかなり有能と見てよいくらいです。
では人間はなぜ失敗を糧とできないのでしょうか?
人間が失敗を繰り返すのは「忘れるから」
これはもう単純明快な話で、人間は次々と物ごとを忘れてしまうからです。
日々の小さな失敗はすぐ忘れてしまいます。
天気予報を見ずに洗濯して雨で台無しにしたり、うっかり録画予約を忘れたり、花瓶を慎重に扱わずに割ってしまったりと、生活の小さな失敗はよくあることです。
また、かなり手痛い失敗だったとしても「喉元過ぎれば熱さ忘れる」のことわざ通り、やっぱり忘れてしまいます。
こうして「忘れる」ことによって、2回目以降も失敗を繰り返すのが人間というものです。
根拠なき慢心
ではなぜ「忘れる」のでしょうか?
それは「忘れる」の背景に「慢心」があるからです。
「次は大丈夫だろう」とか「もうそんなことはないだろう」という根拠なき慢心があるのです。
忘れたのは他ならぬ自分自身ですが、なぜか大丈夫だろうと慢心してしまうのです。
これを防ぐためにはメモする、記録するより他ありません。
先人の失敗を活かせる人は賢い
しかし記録してあっても「記憶」が薄れていくと、また同じ失敗を繰り返すのが人間です。
昔、大きな災害があって、それは人災によるものだった。その愚かさを忘れないために石碑を造った。しかし永い時間が経つと当時を知る人はおらず、そんなタイミングでまた同じ失敗(=人災)を繰り返してしまうのです。
これはある意味、当然かもしれません。人間は自分自身が失敗しても慢心による失敗を繰り返すのです。それが人間なので、先人の失敗を教訓として活かせる人はかなり賢いと言っても良いのです。
人間の本能は強い!
人間の理性と本能は緊張関係を保ちながら攻めぎ合っていますが、少しでも気を緩めると本能が勝ってしまうから大変です。
その本能とは「面倒くささ」や「欲」です。
- 面倒くさいからメモしない、記録しない→失敗する。
- 欲が出たことで慎重になれず「勝負」に出る→失敗する。
あなたにも、こんな経験があるのではないでしょうか?
私はたくさんあります笑
普段は慎重に、堅実に、石橋を叩いているのに、あることで欲が出ると最後、目の前のおいしい話に飛びついてしまう…、人間ならではの欲ですが、こうして過去失敗したことでも、また同じ失敗をしてしまうのです。
失敗してもいい 心のバランスが大切!
以上で見たように、失敗を繰り返すのが人間というものです。しかも何度も同じ失敗を繰り返してしまうのです。
なので、あらかじめそう考えておけば、2、3回失敗しただけで絶望的な気持ちにならずに済みます。
私はかつて、2回、3回と同じ失敗をする自分が許せませんでした。
失敗するたびに深く絶望し、その後は何もする気が起きなくなるのです。
しかしもっとも良くないことは、そのように心のバランスを崩してしまうことです。
もちろん、無意味な失敗、無価値な失敗はしないほうが良いのは確かです。
洗濯する前に天気予報を見る、花瓶は割れないように慎重に扱う、メモすべきことはメモをする…、この程度のことで防げる失敗は、しないに越したことはありません。
それは他の項目でも何度も書いています。「とにかくメモをとれ」とか「無価値な失敗を回避しろ」と。
なので、失敗しないことは防げるし防ぐべきですが、その一方で人間のどうしようもない性質である「人間は何度でも同じ間違いを繰り返す」ことも覚えておくと良いのです。
極力、メモや記録、マニュアル化で失敗を防ぎ、それでもさまざまな理由で失敗した場合は「人間、こんなもんだ」と笑って深刻にならないように、それが大切です!
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