「もったいない」は改善を妨げる最大の敵だ!
私たちは親や先生から「ものを大切にしよう」とか「もったいないことをするな」と言われて育ちました。
親や先生、更にそれより上の世代は物資が欠乏するなかで生きてきました。そのため、ものを大切にするのは当然のことになっています。
しかし今は豊かになりました。もちろん豊かになっても「もったいない」の精神は必要ですが、時には費用対効果で考える必要があります。
時間やリソースも「もったいない」
「もったいない」が適用されるのは「モノ」だけではありません。
あなたの時間や労力、精神力も「もったいない」が適用されると考えてほしいのです。
例えばコピーの裏紙を使えば資源の節約になりますが、毎回コピー機に裏紙を手差し補充するのはあなたの時間と労力がもったいないのです。
また、顧客に提出する見積書などを間違って裏紙で印刷してしまうと、印刷し直さなければなりません。
更に言えば、間違いがなくても「これは裏紙で、これは新しい紙で」という使い分けも面倒です。面倒なことはストレスが発生します。
なのでコピーの裏紙はメモ用紙としてのみ使えばいいのです。これならあなたの時間や労力を浪費せず、紙資源をムダにすることもありません。
ストレスフリーで最高のパフォーマンスを!
私は仕事をする上で心がけていること、それはムダなことはたとえ1秒でもしない、わずかでもストレスになることは改善する、常にもっと良い方法はないかと考え続けることです。
身の回りも頭のなかも、常にスッキリした状態で仕事にあたるのが、もっとも効率的でパフォーマンスが発揮できます。
あなたがパフォーマンスを発揮するということは、周りの人たちにとっても良いことです。
なぜならそれによってあなたの周りの人たちもラクになるからです。
本当に大切なものは何か?
しかし「もったいない」の呪縛は私たちの心をがんじがらめにしているので、なかなか自由になれません。
本当はあなたの時間や労力、精神力などの貴重なリソース(=資源)を大切にすべきにも関わらず、会社の上司はもちろん、あなた自身でさえその重要性に気づいていません。
紙を始めとする資源は大切です。また、「モノ」だけではなく地球環境も大切です。
しかしあなたの時間や労力、精神力などの見えないリソースも本当に大切なのです。
「もったいない」を捨てればフットワークが軽くなる!
しかし一旦、「もったいない」の呪縛から解放されると、自分でも驚くほど身軽に仕事ができるようになります。
例えば書類ラックを買ったはいいけど今ひとつ使いにくい、もうひと回り大きいサイズが良かったという場合はすぐにそれを手放して、ひと回り大きくて使いやすいものを購入し直すという対応が可能になります。
いらなくなった書類ラックをリサイクルショップに売っても差額で損します。普通はそこで「もったいない」と思いますが、その差額を勉強代だと思えばもったいなくはありません。
もちろん最初から大きな書類ラックを買えれば良かったわけですが、失敗なしでそこにたどり着くことはできなかったのです。なのですぐに諦めて買い直すことが最善になるのです。
実際、買い直して使いやすい環境になると、今までの使いにくいものは何だったんだという気持ちになります。
「もったいない」にとらわれていると、もっと大きなものを失うところだったのです。
小さな失敗→改善を繰り返せ!
このように軽いフットワークで動けるようになると、小さな失敗にとらわれなくなります。するとますます軽く動けるようになって、仕事がどんどん回るようになります。
致命的な失敗は避けるべきですが、小さな失敗は改善につながるので実はどんどんすべきなのです。
そのためには本当に貴重なあなたの時間や労力を「もったいない」と考え、古い価値観にとらわれないようにすることが大切です!
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