客観性をひたすら高めれば、あなたの仕事はうまく行く!
営業パーソンは顧客と頻繁に連絡を取りたがるものです。それは営業の習性であり行動原理のようなものですが、しかしそれには説明可能で合理的な理由があります。
顧客と頻繁に会ったり連絡する理由、それは顧客との接触が多いほど成約率が高くなるからです。しかし他にも理由があります。
それは一体どういうことでしょうか?
人間は放置を嫌う!
顧客に限らず人間は放置されることを嫌います。
自分は相手にされていないのではないかと感じるのはいい気分のはずがありません。
また、頻繁に自分に会いに来てくれる人に親近感を覚えるのが人間というものです。
そこに理屈はないのかもしれません。
「あの仕事はどうなっているのか?」
しかしなぜ顧客と頻繁に連絡をとるべきかという問いに対して、もっと合理的な理由があります。
顧客には先日あなたに依頼した仕事の進捗や出来・不出来を確認したい気持ちがあるからです。
顧客はあなたに依頼した仕事を心配しながら待っています。「依頼した仕事、ちゃんと進めてくれているのだろうか?」と。
面会せず電話だけで仕事を依頼すると最悪の場合、忘れられていることもあります。また締め切りギリギリになって間に合わないと言い出す夏休み最終日の小学生のような営業もいるので顧客は常に心配しているのです。
なので仕事ができる営業パーソンは締切がずっと先だとしても、定期的に進捗状況を報告することを忘れません。
そして「あなたの仕事は今、ここまで進んでいますよ」という具体的な報告に加え、「ちょっと今、こんなことで困っています。アドバイスがあればお願いします」というお伺いを立てることもあります。
また、メールの文面にはありませんが「私はあなたにちゃんと向き合っていますよ、安心してくださいね」というメッセージも送っているのです。
顧客はあなたの仕事の完璧さを知らない!
もしあなたが依頼された仕事を世界中の誰よりも完璧に進めていたとしても、そのことを顧客に伝えていなければ、顧客は不安になってしまいます。
あなたは依頼された仕事を世界一のクオリティで脇目も振らずにやっています。必死に頑張っているあなたは仕事の進捗を報告することに頭が回りませんが、自分の仕事に絶対の自信があるので「顧客も分かってくれるだろう」という気持ちになっています。
しかし顧客からすると、単に待たされているだけの状態なのです。
自分(=顧客)依頼した仕事をあなたがそこまで熱心にやってくれていると知れば、その顧客は涙するでしょう。しかし顧客はその事実を知ることができないのです。
相手を安心させることも仕事だ!
繰り返しますが、あなたが仕事の進捗を顧客に報告しないということは、どんなに熱心にその仕事に取り組んでいても、顧客はただ待たされているだけの状態なのです。
しかも顧客はあなたから何の連絡もないままなので、不信感を募らせている場合すらあります。
なので「相手を安心させることも仕事だ」と考えてほしいのです。
客観性をもって考えれば、相手がどのような心理状態であなたの仕事を待ちわびているかが分かるはずです。
そして報告するときも客観性を意識して報告するようにします。
「頑張っています」や「努力してます」では、顧客は何のことか分かりません。
客観性を意識して報告する
正しい報告のしかたは「半分以上、作業が終わっています」や「○○まで仕上がりましたが、この前ご質問した件のご回答が無いと先の作業に進めません」というふうに、具体的な進捗状況と「仕事を進めるうえで困っていること」「回答がほしいこと」などを織り交ぜるようにするのです。
こうすればあなた側の事情を知らない顧客に対して、あなたの状況がよく伝わります。
いつ、どんなときでも「自分がやっていることに客観性はあるのか?」という視点を持てば、あなたの仕事のクオリティは向上することでしょう!
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