顧客の発注忘れ防止のために先回りで対応を!

営業パーソンであるあなたは、多くの顧客とさまざまなやり取りをしています。同じく客先の発注担当者・A氏もさまざまな仕入業者と多くのやり取りをしています。

お互いに忙しいなか、最近ではロクに会わずに電話とメールでのやり取りが増えてきました。

このこと自体は時代に沿った仕事のしかたですが、多忙なA氏はあなたのメールを見落としている場合もあるのです。

 

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小さいけど重要な商談…!

大きな商談ならA氏が発注忘れをする心配はありません。それにあなたの方から「あの話、どうなりましたか?」とA氏に電話するはずです。

問題は小さな商談です。部材1個の発注は忘れられがちだからです。
しかしその部材1個が届かないことでA氏はとても困ることがあります。

部材1個は社運を賭けたプロジェクトでも大規模な改装工事でもないので忘れがちですが、しかしその部材1個がないために困るのは事実です。

そしてうっかりその部材1個の発注を忘れていたA氏は慌ててあなたに電話をかけてきます。
「大至急、あの部材1個を送ってほしい!」と。

部材1個で大慌て!

そうなるとA氏だけでなく電話を受けたあなたも大慌てです。ドライに「納期は○○日と見積にも記載してあります」と切って捨てるのは簡単ですが、A氏は真っ青になっています。

たかが部材1個ですが、その部材がないと大きな仕事に影響するのです。

さて、ドライに切って捨てるわけにいかないあなたも困りました。そこで工場に無理を言って部材1個のために生産ラインを変更してもらうことにしました。

あなたは生産ライン担当者から嫌味を言われた上に借りまで作ってしまいました。かくして何とかA氏が希望する納期に間に合いましたが、あなたにとっては大変な数日間になりました。

相手の仕事に先回りするとメリットだらけ!

これはA氏の落ち度100%の話であり、あなたは何ひとつ悪くありません。しかしA氏をドライに切り捨てられないのなら、結局あなたも巻き込まれて苦しい思いをするのです。

もちろんドライに顧客を切り捨てろと言いたいのではありません。こんなことになる前に、あなたが「あの部材の発注はまだでしょうか? 大丈夫ですか?」と電話なりメールなりをすればよかったのです。

発注はA氏の仕事なので、あなたが心配することではありませんが、電話をすることで「あー、うっかり忘れてた! ありがとう、すぐに発注するよ」となることがよくあるのです。

あなたが「そろそろ納期的にリミットだな」と思ったタイミングで電話をすれば、A氏も「あー、うっかり忘れるところだった!」と発注してくれて、面倒なことにならなかったのです。

しかし納期のリミットをとうに過ぎたころにA氏から大慌てで発注が来ると、こちらも大慌てで対応せざるを得ず、あなたは元より多方面に迷惑をかけてしまいます。

このようなゴタゴタとストレスをなくすために、本来はあなたの仕事ではないとしても先回りした方が、結果的にストレスフリーで相手にも感謝されるのです。

人間は不完全な存在だからこそ…!

どのビジネス書を読んでも「仕事はどんどん人に任せろ」と書いてあります。なるべく自分の仕事を少なくする工夫は常にしてほしいことです。

しかし時にはこうして「人の仕事にまで踏み込んであげる」ことも大切です。
それが結果的に、あなたの仕事を円滑に進めることになるのです。

人間は忘れる生きものなので完璧ではありません。そこまで人間を理解して行動すれば、あなたの仕事はきっとうまく回ることでしょう!

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